2010年06月08日

LBOレディースボウリングツアー

昨日BS−Japanで放送されていた、「LBOレディースボウリングツアー2010第1戦」を見ました。

DHCが中心になって新しい団体を立ち上げるらしいという話は聞いていましたが、実際にトーナメントが開催されるまでになっているというのは、HDDレコーダーの予約一覧の中にリストアップされているのを見たことで初めて知りました。

DHCが、ボウリング業界を見限ったわけではなかったんだということがわかったのは、1ボウラーとして嬉しい気持ちがあります。
しかしまあ、それでなくても縮小傾向にあるボウリング業界にとっては、ちょっと複雑な事態になってしまったな〜、と思わざるを得ませんでした。

当然のことながらJPBAは、スター選手が流出したら存亡の危機にさらされるのは間違いないだけに、傘下のプロボウラーにはLBOに参加させないでしょうし、影響力の及ぶ範囲で、LBOの活動がしにくいように圧力をかけることになるでしょう。
(例えば、ボウリング場協会加盟のセンターではLBO所属選手の出入りや練習を制限したり、プロチャレを開かせないとか)

でもきっと、多くのJPBA所属のプロボウラーは、LBOへの参加に少しは心が揺れるはずです。
何といっても、賞金が高い!
LBO発足記念大会であるエキシビジョンマッチの賞金総額が3000万円(優勝賞金600万円)と、JPBAでは到底出せない賞金であったこともありますが、たった2戦終了時の賞金ランキングトップが1000万円。
JPBAの大会で賞金を獲得したことがあるかわからないような選手の獲得賞金が、すでに200万円をこえているのですから、すぐにでも移籍したい選手はきっといるでしょう。
極端な話、メーカーとの契約も、センターのしがらみもなく、シード権も無い選手にとって、移籍しない理由が見当たらないくらいです。
そして、昨年までのDHCツアーがそうだったように、BS−Japanでテレビ放送されるのも、プロとしては重要なことでしょう。

ただ・・・
問題は、LBOは歴史が浅く、ほぼ1企業によって支えられている団体であるだけに、うまくいかなければ撤退され、自身はボウリングで生きていく術を失うリスクがあること。
それでなくても先にも書いたように、プロボウラーとして必要な練習場所や、プロチャレ等の活動にも制限がかかる可能性もあります。

また、業界として深刻だと思うのは、JPBAとLBOとが反目しあうのは仕方の無いことだとしても、両団体に所属するプロボウラーの間にまで、敵対心のようなものが波及するようでは、こんなにもちっぽけな業界の中に悪影響が及ばないはずがありません。
ヘタをすると、プロ業界を支える存在であるはずの一般的なボウラーが、ボウリング業界を見限るきっかけにもなりかねないですし・・・
何より、そんなギスギスした業界に、憧れる若い世代なんているはずがありません。

ここはひとつ、JPBAは所属選手がLBOツアーにも参加することを認めてくれませんかねぇ・・・
スター選手が両方のツアーに参加すれば、現状ではおそらくツアー全戦で決勝ステップラダーの顔ぶれが同じになりそうな、LBOの選手層を厚くし、テレビで放送するコンテンツとしての質を劇的に向上させることができると思うのです。
そしてまた、JPBAにとっても、高い受験料払って、苦労して合格して、高い年会費を払っているのに、トーナメントに出場することも出来ない会員に、少しでもボウリングで食べていける可能性を示すことが出来るのではないでしょうか?

そもそもJPBAは、高い年会費を払わせて会員になってもらっておきながら、活躍する場を充分に提供できないというのでは、会員に対して申し訳ないと思わなければいけない立場でしょう。
会員を食べさせてもいけないのに、さらにその可能性を摘み取るようなことをする資格をもつほどのことを、JPBAはしているんだろうか・・・?

どちらの団体にも言えることですが、プロボウラーという職業が、若い世代にとって憧れの存在になり得るように、少しでも輝いて見えるように演出するための、最良の策を取って欲しいと思います。

ファンにしても選手にしても、下の世代を育てなければボウリング業界に未来は無いのですから。
posted by あきやん at 01:44| Comment(3) | TrackBack(0) | Bowling
この記事へのコメント
確かに賞金の高いLBOは魅力的ですが、格下のプロが簡単に賞金を得られると考えるとプロにとってのハングリー精神が無くなるような気がします。

強いものが生き残る、そういった環境の方がより良いボウリングパフォーマンスがみられる気がします。

ゴルフや野球やサッカーも芸能界に至るまで、食べていける人は一握り、だからクオリティーが落ちないと思います。

正直LBOは緊迫感が無くつまらなかった。
お笑いグランプリでソフトバンクが1億賞金出した時のようでした。
Posted by ボウリング大好き at 2010年06月28日 18:45
>ボウリング大好きさん

私もテレビを見ていて、「このままでは、プロとして人を惹き付ける団体にはなれない」というのが第1印象でした。
少ない人数のプロの中でも実力差がありすぎて、おそらく今年行われるツアーのほとんどで、ステップラダーの顔ぶれが変わらない、という事になるでしょう。
賞金を稼げるプロにとっては悪くない話ではありますが、見ている側にとってこれほどつまらないショーはありません。

試合を見に来るファンも増えてはこないでしょうし、成果が上がらなければ、DHCだっていつまでもお金を使ってくれるとは思えないのです。

もしそうなってしまっては、リスクを負ってまで(おそらく)ボウリング業界のためを思って新団体を立ち上げたLBO所属プロたちは、ヘタをすればボウリング業界から抹殺されかねません。
そうならないためにも、JPBAとLBOが互いに潰しあうような事態は絶対に避けるべきだと思うのです。

色々なプロの業界で、食べていける人は一握りなのは確かですが、プロボウリングの賞金でまともに食べていくには、遠征費なども考慮に入れれば男子で上位2名、女子で上位5名くらいでしょう。
食べていくのに精一杯なのに、クオリティだけを求められるというのも残酷な話です。
所属センターがあるプロならともかく、フリーのプロなどは練習場所を確保するのも一苦労するはずですし・・・

ボウリング業界自体に入ってくるお金の総額がほぼ限られていることを考えると、JPBAとLBOに分裂している場合じゃないと思うのですよ。

事の発端がJPBAとDHCのもめ事から始まったことだけに、実際には難しいとはわかってはいるのですが・・・
実現すれば、両団体とも生き残れて、なおかつプロボウラーたちの環境を少しでも良くできればいいのにと思ってこの日記を書きました。

長文になってしまい、失礼しました(^^ゞ
Posted by あきやん at 2010年06月28日 23:45
指摘されているLBOの問題点が現実の事となりましたね。
Posted by at 2014年01月24日 20:08
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